現在当ギャラリーで開催中の
升 たか 陶展 。
升さんは1946年、疎開先の長崎でお生まれになり
小さいころから絵を描くことに没頭され
上京後も絵を描くお仕事に携わりたい思いで
仕事の傍らセツ・モードセミナーに通われていたそうです。
わたしたちが存じ上げている升さんは
初めてお会いする機会があった際も
すでに陶芸家としてご活躍の升さんでしたが
50代に入られてからスタートされた陶芸の世界。
20代で入団された、劇団/天井桟敷でポスターや舞台美術を手掛けられ
その後もイラストレーターとして一線でご活躍されていたことを
ご存知の方々も多いかと思います。
一見、異色の経歴…と思われますが
升さんのお話を伺っていると
現在身を置かれている工芸の世界は
作り手さんとそれを手にして使われるお客さまの
距離がとても近く、反応や声がダイレクトに伝わる。
それを実感できることや作る喜び、
という本当にシンプルなことなんだと感じました。
升さんが器に描かれている絵や紋様は
ペルシャや中国、東南アジアやインドなど
異国の香りをまとっています。
器は平面ではないので
筥物にしろ盃にしろカップにしろ
一周絵が巡っています。
それを目で追っていくと
色々な物語が頭の中で生まれたり
異国の地で旅をしているような感覚になり
ワクワクと心躍ります。
この機会にぜひお楽しみ頂ければ幸いです。
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
※会期:~2016年4月24日(日) <最終日は午後5時まで>