「津坂陽介×久保裕子 glass exhibition」開催中です

ゴールデンウイーク真っ只中の倉敷の町は
ご家族連れや遠方からのお客様で大変賑わっております。

みなさんの笑い声や楽しそうなお話が
風にのって心地よく響いています。

昨日の雨のせいか、
午前中はむしむしと重たい空気でしたが

今はその雨のおかげか
心地よい風が流れています。



工房イクコでは、5月10日(日)まで
『津坂陽介×久保裕子GLASS EXHIBITION 』
を開催致しております。

お二人はご夫婦で
個人工房「日の出ガラス工芸社」を
2010年に設立。
立山連峰をのぞむ富山の地で制作をされています。

津坂さんは吹きガラスを中心にレースや箔使いが美しい作品の数々、
久保さんは「石文鎮」と名付けた
塊の硝子に削りと彩色を施した作品の数々を今回ご出品して下さっています。


津坂さんの生み出すレースは
一点の曇りもない、迷いのない、清々しいラインが見る者を魅了します。


その細かさは、その細かさゆえに
オーガンジーなどのごくごく薄い生地を纏わせたかのようです。


また、制作の過程で一番もととなる
硝子自体の「質」にもごだわり抜かれているため
光を浴びたクリアな作品はこの上もなく美しいんです。


こちらは久保さんが取り組まれている『石文鎮』の数々・・・。

決して、水をはっているわけではありません。
底に写りこむ水面の影…

作品の表面に施された加工がそのように見えるのです。

掌にのせて眺めていると

小川でふと手ですくい上げたその瞬間が
今、ここにある・・・
といった不思議な感覚におちいります。
小学生のころ一生懸命バタ足をして、あと何メートル‼と思った記憶や
草原に寝っ転がっていると植物が発する力強い薫りに包まれた記憶など

忘れかけていた遠い昔の出来事が次から次へと浮かんできます。



ぜひこの機会にお二人の硝子の世界・・・ご堪能いただければ幸いです。


※会期：~2015年5月10日(日)〈最終日は午後5時まで〉