またまた、台風の到来に日本列島が大荒れの模様ですが
皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

工房IKUKOでは、先週末より佐故龍平さんの作品展を
開催いたしております。
こちらでは、5年ぶりとなります本展。
茶道具、花器、酒器、装身具など
見応えある作品の数々が会しております。


南鐐(純銀)を打ち出して仕上げられた作品の数々


鎚目の表情が美しいバングルやブローチ
細かい杢目が目を引くネックレス

佐故さんのお仕事を代表する『杢目金』
『杢目金』
古くは江戸時代に生まれ
日本独自の金属加工技術として受け継がれてきました。
刀装具や茶道具として発展したこの技法は
廃刀令などをきっかけに残念ながら衰退の一途をたどるのです。
佐故さんは日本でも数少ない『杢目金』の担い手でいらっしゃいます。

幾重にも幾重にも重ねられた質の違う金属の地金をを削り
その断面を叩いてならすことで浮かび上がる模様が
杢目のように見えるのですが
佐故さんの作品は杢目のような模様だけでなく
細いラインが全体に交差するように走っていたり
ある程度大きな面が単色に包まれていたりと
その表情は多彩です。


この機会にぜひ、佐故さんの金工の世界をご堪能いただければ幸いです。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
*********************************
※会期:~2015年9月13日(日) 〈最終日は午後5時まで〉
※佐故氏在廊予定日:9月12日(土)・13日(日)