有松啓介 吹きガラス作品展『調和』開催中です♫

ガラスという素材と向き合って38年ほどになります。
今年還暦を迎えて、益々ガラスの魅力を感じます。
「ちろり」に竹の根や金属を使った取手を付けてみました。
涼しげで使い勝手の良いもの、
面白いものを造りたい気持ちは今も変わりません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　有松啓介


先週の土曜日から始まりました
岡山市在住のガラス作家、
有松啓介さん　の個展。

こちらでは2年ぶりの本展に寄せて下さった
メッセージにもあるように
今年で還暦を迎えられた有松さんですが
お年を重ねられてもなお
有松さんの手から生まれる作品は
遊び心、楽しさ、ユーモア
が沢山詰まっています。
小さいころから手にして遊ぶことが多かった…
とおっしゃる「竹」。
釣り竿なども手作りされるそうで、
工房には何年も集めてこられた竹の根が。
ガラスと組合せた作品が
副題の「調和」へと繋がっていきます。

また、ガラスの色や模様、フォルムなどによって
調和する素材が違ってくるのをご覧頂けるのも
今回の見所の一つです。
真鍮の取手とレース模様のガラスの取り合わせ


いつも有松さんがお話して下さるのですが、
制作をしながら、
次はこうしてみよう！
ここで、このパーツを組み合わせてみると
より素材が引き立つな！
吹きガラスだからこそ生まれる素材の特性を活かして！
などといった、尽きることない挑戦。

それこそが、長年に渡り第一線で活躍されている原動力だと
展覧会をさせて頂く度に強く感じます。


有松さんが、工房IKUKOの空間に似合うと
おっしゃって下さった
「ルリ」色。
夏の強い光にとても映え
会場は爽やかで、凛とした空気に包まれています。
醤油差しや、水注などの注ぐカタチの作品は
使い心地の良さ、便利さも兼ね備えた
ぜひお手に取ってお楽しみいただきたい作品です。

そろそろ、中国地方も梅雨明け・・・。
有松さんの作品が彩る「夏」を
ぜひこの機会にご堪能ください。

みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

有松啓介
吹きガラス展
「調和」

※会期：~2019年7月28日(日)　<最終日は午後5時まで>
※有松氏在廊予定日：7月25日(木)<午後から>
　　　　　　　　　　7月27日(土)・7月28日(日)