津上みゆき 展『道ゆく ときほどく』 開催中です

現在開催中の
津上みゆき 展
『道行く ときほどく』
TSUGAMI Miyuki Solo Exhibition
『Elapsing/Unrolling』

新型コロナウイルスの影響が心配な中
初日より、県内はもちろん
ご遠方より多くのお客さまに足をお運び頂きまして
誠にありがとうございます。

会期2日目は
当ギャラリーでの個展、10回目を記念し
大原美術館学芸課長/柳沢秀行氏と津上みゆき氏による
ギャラリートークを開催させて頂きました。
開催にあたり、お客さまにはマスクの着用や
手の消毒、会場のドアを開けたまま肌寒いなかでのご観覧、
ご協力を賜りまして、あらためて深くお礼申し上げます。

2004年こちらでの初個展から16年…
今回は未発表の最新作含め
ド―ローイング、キャンバス作品、約60点、
全館に津上さんの「現在(いま)」が詰まった
展覧会となっております。

View, a cherry tree,・・・
と題された
津上さんのご自宅から見える
早咲きの桜を描いた作品の数々

2005年に行われた倉敷での滞在制作
「第1回ARKO」
(大原美術館主催のアーティストインレジデンス)

児島虎次郎のアトリエー無為村荘ーにて
約１ヶ月半、
電気の通っていない環境の中
太陽の光とともに制作をされた津上さんは
この事をきっかけに
現在に至るまで
陽の光の中で描き続けていらっしゃいます。
電気を付けず
その日の天気、季節によって変化する
光と影、明暗、湿度、時の経過
そのものが表現されています。

いつも津上さんの傍らに在る
手帳には
日々の自然、
訪れた地での風景が
言葉と共に
描きとめられています。
そのスケッチをもとに
津上さんの作品は生まれます。

本展は
現在お住まいの
鎌倉を
倉敷でのレジデンスのように
あらためて
歩き、めぐり、取材した中での
スケッチから生まれた作品や
日々、生活を送る中
窓から見える木々の変化、移ろいを描いた作品を
数多くご覧頂ける機会となりました。

春の訪れを一番に知らせる早咲きの桜や
まるで鈴なりに実をつけたかのように咲き誇る木蓮、
坂をのぼり丘の上から海をのぞむ景色、
切り通しと呼ばれる鎌倉の古道・・・。

津上さんを通して
切り取られた
View…。

ぜひこの機会にご高覧頂けましたら幸いです。
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

津上みゆき 展
『道行く ときほどく』
TSUGAMI Miyuki Solo Exhibition
『Elapsing/Unrolling』

※会期：~2020年3月29日(日)　<最終日は午後5時まで>

Tsugami Miyuki

1973 東京都に生まれ大阪に育つ

1998 京都造形大学大学院芸術研究科修了

2003 「VOCA展2003現代美術の展望」VOCA賞受賞

2005 「第一回ARKO」大原美術館主宰　アーティスト・イン・レジデンスにて

倉敷で滞在制作

2012 個展・一宮市三岸節子記念美術館

2013 五島文化財団美術部門新人賞受賞

2019 個展・長崎県美術館

主なパブリックコレクション/ 大原美術館、国立国際美術館他