引き続きまして、本展にご出展頂いております作品の中から
「和のお人形・細工物」をご紹介させて頂きます。
小河原幸枝さん作 「桃太郎と幟旗/つまみの菖蒲飾り」ふくよかな頬っぺたと凛々しい表情、
勇ましい立ち姿がまさに『日本一!』。
少年らしい佇まいが見事に表現された作品です。
そこに花を添えるのが丁寧で繊細に仕上げられた菖蒲飾り。
縮緬の鮮やかな色が目を引きます。
小河原幸枝さん作 「菖蒲の額飾り」色とりどりの菖蒲を、丸紋にデザインし仕上げられた
とても華やかな作品です。
縁は織の生地で格式高く仕立てていらっしゃり
この季節ならでは、ぜひお楽しみください。
河村千里さん作 「端午の男の子と緋鯉」春駒を嬉しそうに掲げた男の子は
とても優しい表情を浮かべています。
縮緬の柄が愛らしい緋鯉はとてもふくよかで縁起良く仕上げられています。
河村千里さん作 「鯉のぼりとちまき」絞りの柄を、鯉の鱗に見立てて表現された鯉のぼり。
風にたなびく様、つぶらな瞳がとても愛らしい作品です。
京谷安子さん作 「横綱の登場で〜す!」〜強くて優しいんだって〜
いつも作品に素敵なタイトルを付けてくださる京谷さん。
物語性溢れる作品を届けて下さいました。
今年の丑年にもちなんだユーモアたっぷりの作品に心奪われます。

熊井悦子さん作 「江戸縮緬とつまみ細工の筥物」大変貴重な時代裂の江戸縮緬を贅沢に筥に仕立て上げられた作品です。
柄を活かし、そこにあしらわれた繊細なつまみ細工が目を引きます。
さかいゆきみさん作 「陶製の鯉乗り童子」元気にすくすくと育って欲しいという願いが込められた五月人形。
たくましく腰掛ける童子の素朴な表情がとても印象的です。

増田としこさん 作 「五月の男の子」桐塑で形作られたお顔や繊細な指先は
丁寧に胡粉と本膠で仕上げられ、
貴重な時代裂を纏った姿は男の子の勇ましさを
見事に表現されていらっしゃいます。
伝統技法に培われた確かな手仕事をぜひご覧ください。


和の作品は、来月に控えたー端午の節句ーをテーマとした作品を
数多くご出品頂いております。
年に一度の機会ですので、ぜひご堪能頂けましたら幸いです。
人形展
むかし、むかし…
Once upon a time… vol.24
※会期:〜2021年4月18日(日) <最終日は午後4時まで>