今日は久しぶりに朝から一日雨でした。
この潤いに、町の草木の蕾が一段と膨らんだように感じます。
春をもたらす雨。
みなさまの町はいかがですか?
工房IKUKOでは先週末より
工房イクコのお雛さま展
が始まっております。
30年来、蒐集して参りましたお雛さまとお雛道具の数々は
年に一度、この時期に飾らせて頂いております。
当時お人形の着物などに使われていた染料は紅花をはじめ草木染が多く
経年と共に、色は褪せてはいるのですが、それは決して劣化ではなく
趣きを増し、何とも云われぬ存在感を放っています。
丸平/五世大木平蔵製 内裏雛
大正から昭和に掛けて、お雛さまの世界は隆盛期を迎えます。
上の写真のお雛さま、男雛の束帯は黄櫨染と呼ばれる黄褐色(金茶)の袍で
天皇のみに許された色が使われていることからも
お雛さまの中でも最上格のものであることがうかがえます。
他に類をみない世界なのではないでしょうか…。
本展では、様々な雛の豊かな表情や
繊細なお道具に込められた職人さんの気が遠くなるほどの手仕事を
存分にご堪能頂ける展示となっております。
この季節しか味わえない、日本が誇る「雛の美」
ぜひご高覧頂けましたら幸いです。
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
現代作家さんによる温かみ溢れる愛らしい作品の数々もご紹介させて頂いております。
古き良きもの、新しき良きもの・・・お楽しみ下さい。
工房イクコの
お雛さま展
※会期:~2022年3月6日(日) <最終日は午後4時まで>